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親父の親友、宮脇さんとの出会い1

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 ニューヨークに滞在中、親父の大学時代からの親友である宮脇さんとお会いすることができた。宮脇さんは、仕事の関係で6年もニューヨークに海外赴任している方だ。

「うまいもん食わしてくれるで!」という親父の奨励もあって、僕はさっそく宮脇さんにメールを送った。すると、すぐに返事が返ってきた。
 「Welcome New York! さっそくですが、明日のランチをどうですか? 何が食べたいですか? トンカツ、魚、天ぷら、遠慮なく! 」
これが、まだ一度もお会いした事のなかった宮脇さんからの記念すべきメールである。
 翌日、僕は5番街にあるトンカツ専門店で宮脇さんと待ち合わせをすることになった。外でしばらく待っていると、店内から「なんだぁ~外にいたの? さぁ寒いから中に入って! 」 と、親父と似た白髪頭で、優しそうなおじちゃんが出てきた。宮脇さんとの出会いである。
 そして宮脇さんと話を始めると同時に、、僕の目の前にはとんかつフルコースが持て成された。格別だった。味噌汁の味、ご飯とトンカツの味はこれまでの旅中で食べたどんなものよりも最高だった。
 当たり前だが、昼時の店内はスーツを着たニューヨーカーが目立つ。だが、初対面の宮脇さんと僕は「日本語」という共通語で語りあえるのだ。自分がニューヨークにいることをついつい忘れてしまいそうな時間であった。
  この貴重な機会に、僕は宮脇さんの青春時代の話をしっかり聞かせてもらった。今から30年以上も昔、僕の親父とは大学時代に高校の友人を通じて知り合っ た。それから親父と会えば当たり前のように歌を歌っていたらしい。夜中の大学内で、二人でギターを片手に思いっきり歌っていたら、近くの住民から「やかま しい~!」と、野次が飛んでくることもあったそうだ。

「それでもお構いなしに歌ってたなぁ」と、宮脇さんは懐かしそうに当時を振り返っていた。

 僕は、バックから家族の写真を取り出して宮脇さんに見せた。すると、親父を指差して、

 「このおじいちゃんは誰や? 西川はどこや?これか!(それは確かに似ているが、僕の兄貴である) あぁなるほど、この時はカメラ撮ってたんか!」

と、楽しそうに冗談を言っていたのだが、改めて写真に写っている「おじいちゃん」を見てしみじみとこう言った。

 「西川老けたなぁ~。まぁお互い様やろうけど!」

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